ズームレンズの性能を比較

デジタルズームの倍率は気にしない

ズーム倍率は高いに越したことはありません。ただしそれは光学ズームに限ります。デジタルズームは所詮はトリミングに過ぎず、倍率を上げたるだけ画質は劣化するので、出来れば使用は避けたいものです。

さて光学ズームの倍率ですが、スタンダード画質のDVカメラでは10倍から20倍や25倍といった超高倍率までバリエーションが豊富でした。ところがハイビジョンビデオカメラでは大部分が10倍ズームと、画角の変化を楽しみたいユーザーにとっては少々寂しい思いがあるかもしれません。

ズーム倍率とは、レンズの「望遠端の焦点距離÷広角端の焦点距離」から算出される数値で、倍率が高い方が遠くのものを、より大きく映せるというわけではありません。あくまでも広角端の焦点距離が基準になってきます。

焦点距離の話ですが、デジカメやビデオカメラの場合、単純に焦点距離どうしで画角の違いを比較することは出来ません。イメージサークルが機種によってまちまちのビデオカメラは、画角の目安として35mm換算焦点距離が使われます。

広角側を重視した機種選びが課題

デジタル一眼レフ用10倍ズームレンズが28〜300mm相当の画角に対して、家庭用ビデオカメラの10倍ズームは広角端が38mm〜47mmと、デジタル一眼レフに比べかなり望遠寄りになっています。動画でスチルカメラと同等の画角が必要か?という問題はありますが、明らかに広角側が不足している機種が多いのが現状。ワイド大画面、高精細のテレビで見ることが多くなるハイビジョン映像は、アップよりもミディアム・ロングショットを多用することが多くなるはず。

そう考えるとハイビジョンビデオカメラは、従来のスタンダード画質のカメラよりも広角側を重視した機種選びをしたいものです。ワイドコンバーターを利用するのも ひとつの手ですが、以外に大きく重いワイドコンバーターは負担になるだろうし、本来のレンズの描写性能に多少なりとも不安が残ります。