ソニー HDR-TG1

久々にソニーらしいエポックメイキングなビデオカメラが登場しました。HDR-TG1は単に小さく軽いだけではなく、とてもスタイリッシュで、外装にチタンを採用するなど質感も高く、他の家庭用ビデオカメラとは毛色が違います。
実売価格 13万円(発売時)
ソニー HDR-TG1 価格比較

基本性能を向上させたソニーの主力機種

今、ハイビジョンビデオカメラは流れ的にはコンパクトタイプに傾いています。ソニーにもコンパク トなモデルはあるのですが、どちらかというとHDR-SR11/SR12のように機能性重視のヘビーデューティーなカメラに力を入れているように思えます。

カメラを小型化するのに一番有効なのはメディアを小型化すること。となると、大容量化の目処が立ってきたメモリーカードがこれからの主流になるかもしれません。パナソニックは早くからSDメモリーカードを採用した、コンパクトモデルを推し進めていたのですが、ソニーはどうも二の足を踏んでいたような気もします。(メモリースティックを採用したHDR-CX7といコンパクトなカメラもあるのですが、どうもユーザーの顔色をう伺っているように思えます)

HDR-TG1はDCR-CX7と同じく、記録メディアをメモリースティックなのですが、比較にならないくらいコンパクトで、コンセプトも大きく違います。HDR-TG1が多くのビデオカメラと違うところは、いわゆるパパ、ママカメラではないことです。もちろん運動会などでも使えるのですが、手ブレ補正は電子式だし、大容量バッテリーにも対応していなく、ちょっと力不足でしょう。HDR-TG1はそういうユーザーを切り捨てた「ちょい撮り」用のカメラと考えた方がいいと思います。

今となっては珍しい縦型フォルムで、ビューファインダーを省略。2.7型21.1万ドットの液晶パネルに操作系統は集約していて、タッチパネルを採用。かなりユニークな操作系統で、ボディ背面の円形のスライド式スイッチの内側にズームボタン、さらにその内側に録画ボタンがあります。

関心したのがフォトボタンで、液晶パネルのヒンジの先端に配置されていて、うまくデザインされていると思います。HDR-TG1は8GBのメモリースティックが付属。これ1枚でHD最高画質でも約55分の記録が可能。バッテリーは本体の蓋を開けてセットするので、対応するのは連続撮影時間が1時間35分の1タイプのみ。

ここまで小型化できたのは撮像素子を小型化したことも大きいです。搭載されるのは1/5型、総画素236万画素のCMOSセンサー。同じくメモリースティックモデルのHDR-CX7は1/2.9型総画素320万画素なので、かなり小さな撮像素子を採用していることが分かります。ここまで小さな撮像素子では低照度時の画質が心配になるのですが、最低照度は5ルクスとスペック上ではCX7と同じになっています。

ただ、動画の有効画素数は143万画素なので、CX7の228万画素よりも少なくなっていて、フルハイビジョンの画素数は満たしていなません。

レンズは光学10倍ズームですが、不思議なことにカタログには、43〜507mm相当と表記してあります。これはワイド側で撮像素子の読み出し範囲を広げているのが理由のようで、実質12倍弱の画角の変化が、画質劣化なく得られるということです。ただ、このカメラのキャラクターからすれば、テレ側を切り捨ててでもワイド側に振った方がよかったと思うのですが。

HDR-TG1はちょっとプレミアム路線のハイビジョンビデオカメラ。機能・性能面は平凡、というよりもかなり割り切っていますが、所有してみたくなるインパクトがあります。ただ、お値段は実売13万円(発売時)と、強気とも思える価格設定です。

ソニー HDR-TG1 価格比較

ソニー HDR-TG1


機種 HDR-TG1
記録メディア メモリースティック PROデュオ
メモリースティック PRO-HGデュオ
記録方式 MPEG4 AVC/H.264
(1920×1080画素記録)
撮像素子 1/5型 CMOSセンサー
 動  画:有効143万画素
 静止画:有効199万画素(4:3)
手ぶれ補正 電子式
レンズ 光学10倍ズーム
 35mm換算:43〜507mm(動画)
最低被写体照度 5ルクス(シャッター速度1/30秒)
液晶モニター 2.7型 21.1万ドット
ファインダー -
撮影時質量 300g
発売 2008年4月