ソニー HDR-SR11/HDR-SR12
様々な記録フォーマットをラインナップするソニーのハイビジョンビデオカメラの中でも主力となるのがHDDモデル。2008年2月「HDR-SR7」「HDR-SR8」の後継機種にあたる「HDR-SR11」「HDR-SR12」の2機種が発売になりました。両者の違いはHDDの容量とカラーリングで、HDR-SR11が60GBのHDDを搭載し本体色はシルバー、HDR-SR12は120GBのHDDを搭載し本体色はブラックとなり、他のパーツはすべて共通となっています。
基本性能を向上させたソニーの主力機種
小型、軽量化が進むハイビジョンビデオカメラの中で、HDR-SR11/SR12は特別小さくも軽くもありません。60GBのHDDを搭載するパナソニックのHDC-HS9よりも一回り以上大きく、重さは200g以上重い570g。(HDR-SR12の撮影時)長時間片手で支えていると手が疲れてしまいそうですが、グリップ形状が良いのでホールディングの安定性が良く、ある程度の重さがあるぶん手ブレが起こりにくいとも言えます。
従来よりも解像度が高くなった画質
今回のモデルチェンジで大きく変わったのがCMOSセンサー。1/2.9型から1/3.13型へと若干小型化されましたが、総画素数は320万画素から566万画素へと大幅にアップ。静止画記録画素数は1020万画素と、デジタルカメラ顔負けの記録画素数を実現しています。ただし静止画は有効508万画素を1020万画素に変換していることもあり、画質は過度の期待をしないほうが良いでしょう。一方、動画有効画素数は381万画素で、静止画とは反対にフルハイビジョンの解像度の208万画素へとリサイズしています。
撮像素子以外では、ソニーのAVCHD機としてははじめて1920×1080フルハイビジョン記録が可能になったこと、画像処理が映像に合わせてフレキシブルに処理できるハイプロファイルを採用したことなど、従来機からの変更点は多いです。
画質は従来機よりも解像度が高くなっているようで、家庭用ビデオカメラとしてはトップクラスの描写性能を実現しているようです。ただ、ここまで高画素化せずに、画素ピッチを大きくしたほうが、感度やダイナミックレンジの面で有利だった思います。総画素数を566万画素まで引き上げる理由が、静止画の画素数稼ぎだったとしたらちょっと残念です。
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ソニー HDR-SR11 / SR12 画質レビュー・動画サンプル
撮像素子が若干小さくなったことで、レンズユニット設計に余裕ができ、ズーム倍率は10倍から12倍へと他社に先駆けて高倍率化。焦点距離は35mm換算で40〜480mmで、欲を言えばワイド側をもう少し広げて欲しかったのですが、他の機種と比較して狭いと言うことはないので、まあなんとか妥協できるレベルではあります。
フォーカスまで追従する「顔キメ ビデオ」
新しい機能としては、同社のビデオカメラ初となる顔認識機能「顔キメ ビデオ」が搭載されたことは大きい。8人までの顔を認識して露出を最適化するだけではなく、オートフォーカスも追尾、さらに顔の部分のビットレートを上げてリアルな描写を可能にしています。パナソニック
HDC-HS9も顔認識機能が搭載されていますが、フォーカスまで追従するのは今のところHDR-SR11/SR12だけで、この点が強みになっています。
一般的にHDDモデルは、メモリーカードモデルよりも起動が遅いとされていますが、起動時間は5〜6秒程度でそれほど遅いと言う印象はありません。HDR-SR11/SR12では「クイックオン」ボタンが追加になり、ボタンを押せばスタンバイ状態から約1秒で起動が可能になりました。
圧倒的に見やすい92.1万ドット液晶
ソニーの液晶モニターは以前からその見易さには定評がありましたが、HDR-SR11/SR12ではライバルを引き離しにかかりました。 サイズは2.8型から3.2型に大型化し、ドット数はこれまで家庭用ビデオカメラとしては最高の92万ドット。他の21
〜23万画素モニターと比較するのがナンセンスと思えるくらい圧倒的な高精細さで、見ているだけでいい絵が撮れそうな気になります。また、高精細になったことでピントの確認がしやすく、扱いやすいコントロールダイヤルとあいまってマニュアルフォーカスはやりやすい。
タッチパネルはやや癖がある
操作はこの液晶モニターに多くを集約。タッチパネルを利用したもので、メニューを呼び出して設定を変更するというもの。好みもあるのでしょうが、再生編集時には便利なのですが、撮影時に映像に重なったアイコンは少々鬱陶しいし、押し方によっては反応が悪い時があり、いらいらすることもあります。やはりボタンやダイアルを使った方が自然だったのではないでしょうか。タッチパネル以外は特にストレスを感じるようなところはなく、ズームレバーやモードダイヤル、ボタン類の位置も良く、操作系統はこなれた印象があります。
HDR-SR11/SR12はソニーのビデオカメラらしくそつなくまとまっており、扱いやすい。さらに今回のモデルチェンジでは、撮像素子やレンズなどカメラ部分に多くの手が加えられ、「顔キメ
ビデオ」など画期的な新機能も見逃せません。HDR-SR11/SR12を候補に挙げるユーザーは、優れた画質で、カメラとしての基本性能が高いのキヤノン
iVIS HF10も気になると思います 。しかし両者は微妙にキャラクターが異なり、キヤノン iVIS HF10が、どちらかというとライトユーザーをターゲットにしているのに対して、HDR-SR11/SR12はヘビーユーザー向けともいえます。決して安価なカメラではありませんが、それに見合った機能、性能を持っているので満足度は高いと思います。
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ソニー HDR-SR11
/
SR12 価格比較
ソニー HDR-SR7/SR8
| 機種 |
HDR-SR11/SR12 |
| 記録メディア |
HDR-SR11:HDD(60GB)
HDR-SR12:HDD(120GB) |
| 記録方式 |
MPEG4 AVC/H.264
(1920×1080画素記録) |
| 撮像素子 |
1/3.13型 CMOSセンサー
動 画:有効381万画素
静止画:有効508万画素(4:3) |
| 手ぶれ補正 |
光学式 |
| レンズ |
光学12倍ズーム
35mm換算:40〜480mm(動画) |
| 最低被写体照度 |
5ルクス(シャッター速度1/30秒) |
| 液晶モニター |
3.2型 92.1万ドット |
| ファインダー |
0.27型 12.3万画素 |
| 撮影時質量 |
570g |
| 発売 |
2008年2月 |