日立 DZ-BD9H

「DZ-BD9H」は、2007年8月発売の話題を呼んだBDカメラ「DZ-BD7H」の改良モデル。「DZ-BD7H」は当面は併売となる見込みですが、実質的に旧モデルと考えてよさそうです。
実売価格:19万円前後(発売時) ○ 日立 DZ-BD9H 価格比較

画質を改善したBD+HDDハイブリッドカメラ

「DZ-BD9H」は、ブルーレイとHDDのハイブリッドモデル「DZ-BD7H」をベースに、HDDの容量を30GBから60GBに大容量化し、課題だった画質と液晶モニターを改良。

特に画質が改善されたのは大いに結構なことですが、可愛そうなのは先代の「DZ-BD7H」を高いお金を払って買った人たち。発売直後は量販店で18〜19万円という、かなりお高い値付けだったのが、わずか半年後に「DZ-BD9H」が登場。「DZ-BD7H」は大幅値崩れし、10万円を切るショップも多くなりました。

撮像素子は「DZ-BD7H」と同じく、1/2.8型、総画素数530万画素(動画有効画素数207万画素、静止画有効画素数432万画素)のCMOSセンサーを搭載。フィルターなどを改良することで、解像度の向上、S/Nの改善が図られています。

感度アップを図るも、まだ水準以下

「DZ-BD7H」で特に評価を落としていたのが、低照度下での画質。「DZ-BD9H」では、感度アップも図られ、最低照度はシャッタースピード1/30で15ルクス。ソニーやキヤノンが同条件で5ルクス程度なので、決して手放しで誉められませんが、「DZ-BD7H」が24ルクスと冗談のような数値だったのに比べると、進化の度合いは大きいです。

液晶モニター・手ぶれ補正は改善の余地あり

液晶モニターの輝度を約1.4倍にし、明るい屋外での視認性も向上しているといいます。ただし、ちょっと斜めから見ると色は転ぶし、色味もくすんでいて、他社の液晶からは見劣りします。

手ぶれ補正は、今では少数派となりつつある電子式を採用。補正効果自体は比較的強いようですが、カメラの向きを変えたときの、カツカツした不自然な動きが気になります。

画質、液晶モニター以外は従来とほとんど変わらずで、外観は色がシルバーからブラックに変わったくらい。最近のビデオカメラとしてはかなり大柄ですが、思ったほど重くはありません。ただし質感はいまいちで、外装はいかにもプラスチックといった雰囲気。

また、「DZ-BD7H」でも触れましたが、ワイド側の画角の狭さや、各動作の緩慢さ(一部改善されていますが)も改善してほしい点です。

今回のモデルチェンジで画質が改善され、以前ほどの大きな欠点は少なくなりましたが、まだ完成度は低いというのは否めません。もう少しBD以外でアピールできるところがないと、あっという間に鮮度を失ってしまうと思います。

日立 DZ-BD9H 価格比較

日立 DZ-BD9H仕様


機種 DZ-BD9H
記録メディア BD/DVD HDD(30GB)
記録方式 MPEG4 AVC/H.264
(1920×1080画素記録)
撮像素子 1/2.8型 CMOSセンサー
 動  画:有効207万画素
 静止画:有効432万画素(4:3)
手ぶれ補正 電子式
レンズ 光学10倍ズーム
 35mm換算:47〜470mm(動画)
最低被写体照度 15ルクス(シャッター速度1/30秒)
液晶モニター 2.7型 21万画素
ファインダー 0.2型 20万画素(RGB各6.7万画素)
撮影時質量 705g
発売 2008年2月