HDV方式とAVCHD方式

ハイビジョンビデオカメラにはいくつもの記録フォーマットが存在しますが、miniDVテープに記録できる「HDV」方式と、2006年パナソニックとソニーが策定した新規格「AVCHD」方式が勢力を分け合っています。ここではその2つの方式の違いを説明します。

ビデオカメラの主な記録方式
方式 AVCHD MPEG-2 TS HDV DV
記録解像度 1920×1080
1440×1080
1920×1080
1440×1080
1440×1080
1280×720
720×480
映像圧縮 MEPG-4 AVC/H.264 MPEG-2 MPEG-2 DV
ビットレート 約12〜15Mbps 約26Mbps 約25Mbps 約25Mbps

HDV方式

画質面でアドバンテージはあるが、フルハイビジョン記録ができない
ハイビジョン映像を従来のDVテープに記録するための規格で、映像圧縮はMPEG-2がつかわれています。AVCHD方式に比べ圧縮率が低くビットレートが大きいので本来画質面ではアドバンテージがあります。しかしHDV規格は、記録解像度が1440×1080止まりで、AVCHD規格で対応している1920×1080のフルハイビジョン記録が未対応なので、スペック重視のユーザーにとっては不満かもしれません。

また従来のDVと比較すると、データエラーから起こる0.5秒程度のコマ落ちがごく稀に見られます。そのためHDV用に信頼性を高めたDVテープが発売されています。(高価ではありますが)

AVCHD方式

圧縮によるノイズや解像度低下が見られる
2006年パナソニックとソニーが策定した新しい規格で、現在は家庭用ビデオカメラでは主流になっています。
従来の単一メディアの規格ではなく、DVD、HDD、SDカード他様々なメディアをサポートし、異なるメディア同士でも映像を劣化させることなくコピーできるのが特徴。映像圧縮には「MEPG-4 AVC/H.264」を採用。HDV規格に比べ圧縮率が高く、ビットレートは最高画質でもHDVの半分程度でファイルサイズを小さく出来るメリットもあります。

しかしビットレートの低いAVCHDは、理論的にHDVと同じ画質にはなり得ません。特に長時間録画のためにビットレートを下げると、画質の劣化があからさまになるので注意が必要。ただしAVCHD規格はHDV規格では未対応の1920×1020フルハイビジョン記録ができるのが強みで、今後エンコーダーの性能が上がれば、フルハイビジョンらしい高精細な映像出力が可能になる可能性があります。

再生できる機器が少ない
従来のDVDの圧縮方式がMPEG-2なのに対して、AVCHD規格は「MPEG-4 AVC/H.264」を採用しています。このため従来のDVDプレーヤーで再生は出来ず、対応機種はブルーレイレコーダーやプレステ3など一部の機種に限られます。